「SEO対策を自分でやりたいけれど何から始めたらいいのかわからない」
「SEOはとにかく難しい印象…」
「SEOは自分でやるのではなくて、人にやってもらうもの」
SEO対策を自分で始めたいと思いながらなかなか開始できずにいる方は多いのではないでしょうか?
SEO対策はやることが多く長期的な継続が求められるため個人の力量だけで取り組むことに対してハードに感じてしまいがちです。
しかし、最近ではSEO関連のさまざまなツールが出ており、個人で取り組む人も増えています。
SEO対策を行うことで、SEOの知識を得ることもできますので外注元への指示もやりやすくなります。
本記事では自分でSEO対策を始めてみたいと考えている方に向けて、取り組むことのメリットや方法をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
SEO対策を自分でやることで得られるメリット
Google検索エンジンの度重なるコアアップデートに自サイトが対応するためには継続的なSEO対策が欠かせません。外注によってSEOの専門家やスペシャリストの手を借りて安定した検索上位を目指すことは可能ですが、その分費用はかさんでいきます。自分でSEOに取り組む最大のメリットとして費用削減があげられます。予算の限り人の手を借りることはできますが、自分でできれば外注分の費用をサイトデザインやコンテンツ強化などに回すことが可能です。また、SEO対策に自ら取り組んでいくことでSEOの知識や技術を身につけることができます。外注しようと考えている方においてもSEOに対する知見をもっていることで外注の際に、的確な指示や要望を伝えることができるようになります。
SEOを身につける4つのステップ
SEOの知識は独学で深めていくことができます。知見を得ていくだけでなくしっかりとアウトプットを行っていくための4つのステップを紹介します。
ステップ1としてSEOの基本について学びましょう。基本的な知識や用語について学ぶためには既存の書籍やウェブサイトの活用がおすすめです。注意点としてSEO対策はGoogleのコアアップデートに合わせて変わってきています。書籍やウェブサイトを選択する際には、できるだけ最新のものを選び時代遅れの知識を取り込まないように気をつけましょう。
ステップ2としてSEO分析ツールの導入を行うことです。SEOは結果が全てになります。対策に取り組んでも結果が見えてこなければ次の対策に進みませんのでアクセス解析ツールを導入するようにしましょう。無料で導入できるツールとしておすすめなのが「Googleアナリティクス」です。アナリティクスを導入することでユーザーのページビューや直帰率、セッション数などを確認することができます。
ステップ3として、実際にコンテンツページを施策するがあげられます。学んだ知識を元にコンテンツページを施策してみましょう。経験の浅い中で会社のサイトに取り掛かることはリスクが多いため無料で発信ができる「はてなブログ」や「note」といった媒体の活用がおすすめです。実際に記事を作成することで、ページ目的への達成率や閲覧数、順位付けといった内容を確認することができます。
ステップ4として施策ページの結果を見て効果を振り返ります。基本的な知識をもとにどれだけの効果が出せたのかを振り返ることで理解と経験を深めることができます。反省点をもとにさらなる学びを続け本サイトの作成に取り掛かりましょう。
SEOに取り組む方法と気をつけるべきポイント
自分でSEO対策を開始する場合には、コンテンツページのSEOから取り組むことが良いでしょう。対象ユーザーを理解し、仮説をもとにキーワードを定めてコンテンツを作成することでSEOの一連の流れを掴むことができます。書き手の専門性の高さによっては既存のコンテンツよりも質の高いページを作成することも可能です。取り組む方法3つと注意点について紹介します。
方法の1つ目として「ターゲットとなるキーワードを選定」します。サイトの目的に合わせたキーワードを定めて、ターゲットとなるユーザーのアクセスを狙いましょう。質のよいコンテンツを作成することができても、キーワードの選定に失敗してしまうと対象ユーザーの流入は見込めません。
キーワードを選定することは自分でSEOに取り組む際に避けては通れないポイントとなります。2つ目の方法として「ペルソナのニーズを理解してキーワードを決定」します。自社サイトにアクセスすると考えられるユーザー像はどのようなものでしょうか。
ユーザー像を詳細に描き出す作業は「ペルソナ」と呼ばれます。ペルソナを設定することでコンテンツのブレをなくし、的確にユーザーにアプローチすることが可能となります。設定したペルソナから必要なキーワードを導き出すようにしましょう。
3つ目の方法として「ユーザーに対して分かりやすいライティングを目指す」ことです。特に、コンテンツの本文は専門的な用語を散りばめてしまうとユーザー離れを引き起こす原因となりかねません。日常的にユーザーが使うと考えられる言葉や言い回しを使いながら分かりやすいライティングを心がけるようにしましょう。
本文の間に必要なイラストや図などを挿入することで理解を補助することも可能です。ユーザー目線に立ってコンテンツを作成することが大切です。
テクニカルSEOにも挑戦
ユーザーに理解してもらうことを目指すコンテンツSEOに対して、テクニカルSEOは検索エンジンに認識してもらうことを目指します。
Googleは検索結果に表示するためにサイトをクローラーによって見つけ出し、URLをインデックスする作業を行います。テクニカルSEOを適切に行うことで検索エンジンに反映されるようになり結果的にはユーザーの検索結果画面に表示されるという仕組みです。テクニカルSEOで実施するべき対策を10個紹介します。
対策の1つ目として、階層構造の最適化を行います。クローラーにサイトを認識してもらうためには、クローラーが分かりやすい階層構造を整備することが必要です。
階層構造の手順としては各カテゴリに合わせた上層ページを作成した後に、カテゴリに適した下層ページを配置していきます。階層深度が高いほど重要度が低いページとクローラーに伝えることが可能となります。
2つ目の対策として、URLに統一感を持たせることがあります。URLはユーザーがサイトの内容を理解する上でもGoogleにインデックスされるためにも必要な要素となります。サイトの内容が分かる範囲で短く入力し、英数字のみを使用し設定を行いましょう。
3つ目の対策として、クロールエラーを引き起こした際には改善を行うことです。クロールエラーはGoogleサーチコンソールによってその都度確認することができます。エラーを起こした原因を確認し改善するようにしましょう。
4つ目の対策として、表示する速度の改善を行います。表示速度の改善を行うことで、ユーザーがサイトページを表示する時間を早める他、クロールによる検証やクロール時間を短縮することが可能です。具体的な改善策としては、データが重いとされる画像や動画の数を減らす、HTMLやCSSを圧縮するなどがあります。
5つ目の対策として、「robots.txt」の設定があります。必ずしも重要な作業ではありませんがrobots.txtの設定を行うことでクロール制御をかけることができ、重要なページが優先してインデックスされるようになります。
6つ目の対策として、タイトルや見出し、ディスクリプションへキーワードを含めることです。クローラーがコンテンツ情報を正確に認識するだけでなく、アクセスしたユーザーがページ内で迷子になることを防ぐ効果がありますので慎重に考慮を重ね入力するようにしましょう。
7つ目の対策として画像を挿入する際にはalt属性を設定することです。alt属性を設定しておくことで電波の悪い場所やリンクの不具合などによって画像が掲示できなくなったとしても文字情報を掲載することができる他、クローラーの認知を補助することができます。
8つ目の対策として、アンカーテキストにも適切な名称を当てることがあります。アンカーテキストとはリンク部分のテキストを指しており、リンク先の内容を端的に記述しておくことでインデックスに役立つといわれています。「こちら」「ここをクリック」といった文面だとクローラーに認識されずらくなるため、適切なテキストを入力するようにしましょう。
9つ目の対策としては、コンテンツの重複を防ぐことです。サイトの運営が長期化してくると情報も自ずと蓄積されてきます。情報がバッティングした場合、重複コンテンツと認識され検索結果に表示されない可能性があります。適宜、サイト内部の情報が重なっていないかチェックするようにしましょう。
最後に10個目の対策として、構造化したデータを実装することです。検索エンジンは私たちのように言葉の意味を理解することはありません。データを構造化することでコンテンツ情報にnameなどの適した説明が付くことになり、検索エンジンにサイトを認識されやすくなります。
以上、テクニカルSEOを駆使することでサイトが検索エンジンに引っかかりやすくなります。ぜひ、取り組んでみてください。
SEOツールを活用して効果を最大限に引き出す
自サイトのためにSEOに取り組む場合何から始めればいいのかわからないことのほうが多いはずです。そこで、便利なのがSEOツールとなります。作業時間を短縮できるだけでなく、対策箇所を洗い出してくれます。
自サイトに最新のSEO施策を行っていくためにもぜひ、活用していきましょう。SEOツールの代表格である「Googleアナリティクス」と「Googleサーチコンソール」について紹介します。
ユーザーの分析に役立つGoogleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Googleが無料で提供するアクセス解析ツールとなります。ウェブサイトに訪れるユーザーのアクセス状況をさまざまな視点で解析することができ、集積されたデータをもとに今後のSEO施策を練ることができます。
アナリティクスを使用する最大のメリットは、無料でさまざまな解析データを得ることができる点です。ユーザーがどういった経由で自サイトを訪れているのか、アクセス時間が多いページはどれか、どのページから売上を得ているのかといったユーザーのアクセス状況を可視化したい方におすすめです。
デメリットとしては、アクセス解析を始めて行う人にとっては解析項目が多く混乱を招きやすい点です。機能や用語を理解したり設定を行う手間がかかります。しかし、使えば使うほど利便性は高くなるツールです。自サイトの強化対策として取り入れるようにしましょう。
ユーザークエリ分析に使いたいGoogleサーチコンソール
GoogleサーチコンソールはGoogleが無料で提供するユーザークエリ分析に便利なツールです。具体的にはユーザーがどのようなキーワードで流入しているか、検索結果はアクセスにどのように影響しているかといったユーザークエリを分析できる他、検索エンジンがサイトをどのくらい認識できているかといった情報を把握することができます。
数値だけでなく集客状況を可視化できるためSEO施策につなげていくことができます。デメリットとしてはGoogleアナリティクスでも述べましたが、始めて使う方には難しい機能や用語があります。書籍やウェブで理解を深めながら使いこなすようにしましょう。
その他のおすすめツール
近年、SEOツールは目的別にさまざまなツールが登場しています。ウェブ全体を調査する「Ahrefs」「SEMRUSH」、検索順位をチェックする「GRC」、キーワード調査に役立つ「Googleキーワードプランナー」「Googleトレンド」「パスカル」「ラッコーキーワード」等、コンテンツ制作に便利な「ラッコーツールズ」「コピらん」等があげられます。有料ツールもさまざま出ていますので興味のある方はチェックしてみてください。
まとめ
本記事では、SEO対策を自分で始めるために覚えておきたいことについて紹介してきました。Google検索エンジンはサイトコンテンツがどれだけユーザーに有益な情報なのかといった内容を重視しています。したがって、運営者や執筆に関わる人は常にユーザー目線に立って分かりやすく質の高いコンテンツ制作とSEOに向き合う必要があるといえます。長期的に自サイトを検索上位に載せるためにも、早くからSEOについて学習を進め実践をしていくことが重要となります。